はじめに
先日、Power Platform のMicrosoft認定資格のPL-600 を受けて無事合格しました。
その少し前にPL-200も受けて無事合格いたしました。PL-900、PL-100は取得済みのため、残すはPL-400 です。
近日中にこちらも取得してPowerPlatformのApps系は全部取得しようと思います。
※PL-300(BI)、PL-500(RPA)はいつの日か。。
今回の認定試験の勉強方法やちょうど試験を受けるころに「Open Book」(試験中にLearnやDocsが見れる)というのが使えるようになったので、そのあたりの情報について書こうと思います。
PL-600をベースにしていますが他の試験でも試験内容以外は大体同じなので、認定試験のご参考にしていただけるかと思います。
追記:PL-400も無事取得できました!
追加でPL-400を受けて無事合格しました。以下の認定資格画像を更新しました。
Exam:PL-400 Microsoft 認定資格:Power Platform Developer Associate を取得しました。 | Power Apps Tips ログ (youseibubu.com)

Microsoft 認定資格について
Power Platformの認定資格については以下の記事が参考になります。

Microsoftの認定資格は大まかに4つの種類があり、Power Platformはその一角になります。下記の記事では、2022年6月の認定試験最新バージョンを提示していた。Microsoft認定試験 Microsoft資格2022最新版...
一覧をまとめていただいているので参考に表にしました。
以下おおよその難易度順で試験に合格すると対応する認定資格がもらえます。
# | 試験名 | 認定資格 | 難易度 | 備考 |
1 | PL-900 | Microsoft Power Platform Fundamentals | 易しい | Power Platform全般 |
2 | PL-100 | Microsoft Power Platform App Maker | 普通 | Power Appsの各アプリ作成者 |
3 | PL-200 | Microsoft Power Platform Functional Consultant | 普通 | PowerPlatformの機能コンサルタント |
4 | PL-300 | Microsoft Power BI Data Analyst | 普通 | Power BIに知見があるデータアナリスト |
5 | PL-400 | Microsoft Power Platform Developer | 難しい | プロ開発者の知識が必要 |
6 | PL-500 | Microsoft Power Automate RPA Developer Associate | 普通 | Power Automateに知見がある開発者 |
7 | PL-600 | Microsoft Power Platform Solution Architect | 難しい | ※事前にPL-200 またはPL-400が必要 |
PL-600 Power Platform Solution Architect Expert について
PL-600はPower Platformの認定試験で最上位にあたります。
合格すると認定資格Power Platform Solution Architect Expert がもらえます。日本語でソリューションアーキテクト エキスパートですね。
事前にPL-200またはPL-400 のどちらかを取得していないと受けれません。
この試験は以前は英語のみでした。そのため当時はどうせ英語はわからんし、、と諦めてました。
PL-200は日本語もあったんですがその先が英語じゃあ。。という感じで。
気づいたら去年10月くらいから日本語対応している!ってことで今回受けた感じです。
Microsoft 認定: Power Platform ソリューション アーキテクト エキスパート – Certifications | Microsoft Learn

PL-600試験について
試験の概要や申込みのページは以下です。
試験 PL-600: Microsoft Power Platform Solution Architect – Certifications | Microsoft Learn
ここからお勉強や試験申し込みなど各種リンクしています。

試験のスケジュール設定に進んでいくと、ピアソンVUE(Pearson VUE)の画面となり、
テストセンターでの現地受験またはオンライン受験を選択して受けることが出来ます。

学習ガイドで試験内容の把握
PL-600: Microsoft Power Platform Solution Architect の学習ガイド | Microsoft Learn
で試験の範囲を確認できます。
以下のPL‐600 試験ページからもリンクしています。

ドキュメントの目的で試験の範囲などが載っています。
試験を受けるタイミングで内容が切り替わる場合があります。切り替わりの前後の内容および差異なども載せてくれています。
★日付は英語版の場合となり、他の言語は約8週間後に切り替わるようなので、試験を受けるタイミングに合わせて確認しましょう。

スキルの概要で大枠の内容と割合い、以降もう少し細かい内容が載っています。
サイドリンクから他の試験の学習ガイドも見れます。

試験内容の概要
詳細は学習ガイドの内容を確認いただければと思いますが、以下が大項目です。
ソリューション構想および要件分析を実行する (35 – 40%)
ソリューションを設計する (40 – 45%)
ソリューションを実装する (15 – 20%)
この中でそれぞれソリューションアーキテクトとして必要な知識などが問題になります。
基本的には全般に知見があり、各フェーズでのプロジェクトを進める能力も問われるイメージです。
またDynamics関連の問題も多く出ます。Dynamicsが持っている機能で出来る範囲やモデル駆動型アプリや他システムでのカスタムが必要な場合などの知見など。また基本的なDataverseの設計、機能、実装自のALM関連の知見などかと。
特に構想、要件分析などの点ではLearnを熟読して考え方ややることを把握するのがよいかと思いました。
試験の対策
自分は実務でもある程度は近しいことをやっているのでそれほど特別な勉強はせずに済みました。
※この試験の内容ほど大掛かりな立場の案件はやっていないですが💦ソリューション アーキテクトの仕事内容半端ないです💦
以下、自分が今回主にやった勉強内容となります。
■ PL-600の試験ページの下に出てくるラーニングパス (Learn)を一通りやる
把握しているという部分はある程度流し読みして、ソリューション アーキテクトとしての考え方や知見が薄めの部分を中心に読んでいました。ご自身の経験や知見に応じて、軽く読む、深く読む部分など調整するのが良いと思います。通常で10数時間くらい?でしょうか。

■ PL-600の試験ページに出てくる「無料の練習用評価を受ける」
Learn を一通りやったらこの無料の練習用評価をやりました。1度で50問出て結果を最後に見れます。
これは最近できたようです。以前はありませんでした。他の認定試験にも同様のものがあります。
NOTE★内容は結構簡単です。そしてそのままの問題はまず出ません。近い内容が何個か出るかも?くらいです。
練習用評価の説明ページにも明記されていますが、問題の雰囲気を味わえる程度です。
実際のテスト形式ではもう少し複雑な様式だったりもしますし難易度も高めです。
なので、これを繰り返しやって満点取れるようになった→行ける!ではないです。
ただ、メリットとしては、回答時に正解と解説を見れるので、間違えた内容について正解と関連ドキュメントを見て把握することが出来ます。
何度かやると大体全パターン出てくるので、繰り返しやって90点とか取れるくらいにしておいても良いかと思います。


Pl-600については基本上の2つをやった感じです。
その他にもおすすめの学習方法があるので以下ご紹介します。
■ 無料の受験対策セミナーを受ける (オンデマンド)
Microsoft公式でやっている、無料のオンライン(オンデマンド)のビデオ講座があります。
合わせてPDF資料もダウンロードしてみることが出来ます。講座は大体5、6時間くらい?でしょうか。
1.5倍速などで見ればさらに時短可能です。
PL-600にはない認識でしたが実はありました!(たなさんが教えてくれた)が、すでに受験後だったので自分はやっていないです。今後PL-400を受けるのでその講座をやろうと思っています。
試験対策講座では講師の方が概要やポイントなども交えて動画で教えてくれるので、通常の文字ベースの学習よりもはるかに頭に入ってきやすいと思います。また、講座の中で練習の試験問題もあるので、それもためになりますし、そのままに近い内容が出たりもします。
以下に見つけた受験対策セミナーの申込みリンクです。
PL-600 受験対策セミナー ~ Microsoft Power Platform Solution Architect ~ (2022年10月)
PL-400 受験対策セミナー ~ Microsoft Power Platform Developer ~ (2022年10月)
PL-200 受験対策セミナー ~ Microsoft Power Platform Functional Consultant~ (2021年5月)
PL-900 : Microsoft Power Platform Fundamentals 試験対策
PL-100は見つからずです。。どこかにあるのかなー。
→上記で申込フォームに入力すれば、それぞれオンラインで受講できる画面に遷移します。また資料もPDFで見ることが出来ます。
■ 過去問題集をやる
これは有料だと思いますが、試験対策でググると試験の問題集が色々出てきます。
1万以下とかで出ている日本語対応のものがあると思いますので、それらをやり倒して覚えるのも良いかと思います。
完全に覚えれば一番有効なのかもしれません。※実業務に生かすという点ではどうかと思いますが。
たまに無料のものも載っていましたが、英語のみだったりしたので自分はやっていません。
試験の準備・概要
PL-600やPL-200は、大体45問前後の出題で回答時間は100分という感じです。
※全体で120分となっていますが、回答時間は100分になります。
合計1000点のうち700点以上で合格です。
このMicrosoftの認定試験を始めてやられる方は、先に「試験サンドボックス」でどんな試験様式なのかを把握しておいた方がよいです。スタートから10問の出てくる可能性のある問題形式を教えてくれます。また、操作感などのイメージもつかめます。操作感は試験そのままです。
★特にケーススタディというひとまとまりの設問で8問くらい出るやつが難関です。ここで結構時間を使ってしまいます。
ケーススタディは先に来たり後に来たり様々です。このひとまとまりの部分は後のまとまりに進むと見直すことは出来ないです。ここで大量の時間を使わないように注意しましょう。
先にケーススタディが来ちゃった場合は、残りの問題数に応じてどれくらい時間をかけてよいかを把握して臨みましょう。
全体的に問題文が長めだったりするので結構時間は足りないと思います。ギリギリな感じになりがちです。
ただ、サクッと回答できる問題も出てくるので、時間がかかりそうなのは一旦仮で保留して後で見直す方が良いかと思います。なるべく時間を余らせて最後まで進めて後でじっくり確認する方がいいと思います。

試験会場(オンライン OR 試験会場)
試験については、オンライン(自宅など)または試験会場を選択できます。
PL-100のときは自宅でオンラインで出来るんだ!ってことでやってみましたが、正直ちょっと準備が面倒です。。
試験を受ける部屋は余計なものがない状態にして、PCに試験ツールをインストールしてなどの事前作業が増えます。
また、試験中は試験管がチャットでガイドしてくれるのですが大体外人の方だった気がします。開始前に部屋全体をスマホで映して見せたり、指示に従って片づけたりが必要です。また、試験中に独り言を言っていると怒られます。
上記のため、自分は試験会場で受けるのが準備も不要ですし楽かと思いました。
一点注意としてはディスプレイが会場によっては17型スクエアだったりちゃんとワイド画面だったりと違いがあると思います。まあそんなに良い環境はないのですが、あまりに解像度低かったりするとやりづらいと思うので、可能であれば設備などは事前にチェックしておいた方が良いかもしれません。
最後の切り札! Open Book 機能で調べる!
なんと試験中にブラウザ検索で調べれる!という普通に考えたら信じられない機能です。
今年の9月ごろからMicrosoftの認定試験で使えるようになりました。
・試験中にLearnまたはDocsを開いて、検索し調べることが可能です
・全画面や複数開いたり、試験と分割して表示するなどの調整も可能です
Microsoftの試験の方針が実際の業務に沿った内容が良いだろうという方向性の様です。
すべて覚えて試験を受けるのではなく、質問に応じて調査して答えに辿り着くというようなイメージでしょうか。
事前に以下の記事や動画を見て、どのように使うのかイメージしておいた方がよいです。
動画による操作の説明:
microsoft.com/videoplayer/embed/RW1a0L5


勉強しなくても楽勝っていうわけではない
えっ、じゃあ楽勝じゃん!?ってなるかと思いますが、自分の経験ではそこまでのすごい効果は得られないと思います。
そのままの答えにたどり着く場合もありますが、関連ページまでは来たけど答えが見つけれない。そもそもうまくヒットせずに結構時間を使ってしまう。そのうえ見つけれない。などのデメリットもあります。
答えそのままではなく考え方が載っているという場合もあると思います。
そもそも試験時間はあまり余裕がある感じではないので、検索に時間をかけていると全然足りなくなってしまいます。事前にあの辺に載っている内容だよな?というレベルの知識は必要ですのでノー勉強でこの機能で乗り切るというのは無理かなと思います。
自分の場合、解らない問題や自信のない問題で調べて、回答出来たものもあれば見つからず時間だけ使ってしまったのどちらもありました。結果ギリギリになって最後はちゃんと考えれなかったりも。
答えを見つけれたのは4,5問くらいあったかと思うので50~100点?くらいの効果はあったかもしれません。
ある程度自信がある問題については使わない方がいいと思います。かなり怪しい場合やまったくわからない場合に利用するのが効果的です。見つかればラッキーですし。時間が余っていれば確認用に使うのもありかもですね。
その他、試験を受けるにあたり「困ったら検索したらなんとかなるかも!?」という、ある種心の支えにもなるかと思います。ちょっと気が楽になれるという。
頼り過ぎずに有効に使えれば効果的な機能だと思いますー。
おわりに
今回はMicrosoft認定試験の概要や対策など思うところを記事にしました。
PL-600をベースにした内容ですが、他の試験でも応用できると思いますので、この記事が受けてみようと思われている方のご参考になれば幸いです。それでは。
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