モデル駆動型アプリ ナビゲーション ② 特定のページを設定する

はじめに

以前に以下の記事でモデル駆動型アプリのナビゲーション(サイドリンク)に任意のビューを指定する手順についてご紹介しました。

こちらではサイトURL部分とアプリID部分を除去したURLをリンク指定すれば利用でき、別環境へインポートしたときにも機能する点をご紹介しています。
※アプリIDは残しても置き換えてくれて動作はするがない方が分かりやすいのでベター

同様に特定のページへのリンクも作れるのでその点を追加でご紹介します。

サイドリンクにアプリ内リンクを作成するフォーマット

前回の記事のとおり、サイトURLとアプリID部分を除去したURLを指定すればOKです。

たとえば以下はサンプルアプリの見積テーブルの申請済みビューのURLですが、
①まずはURLをコピー
②最初のサイトURL部分と末尾の&を除去
③次にappid=から始まるアプリID部分のパラメータも除去
そうするとインポート先でも使えるリンクが作成できます。

Codehttps://orgXXXXXXXX.crm7.dynamics.com/main.aspx?appid=XXXXXXX-b88b-ee11-8179-00224862713b&pagetype=entitylist&etn=new_mitsumori&viewid=913e16b3-ec28-414d-a0f5-2fbcd6b53d84&viewType=1039

Code/main.aspx?pagetype=entitylist&etn=new_mitsumori&viewid=913e16b3-ec28-414d-a0f5-2fbcd6b53d84&viewType=1039

上記のようにサイトURLとアプリID部分を除去すればインポート先の環境でも利用可能
自アプリ上でも自動で置き換えたURLになってくれる
※ビューIDがない場合は既定のビューが表示されますが上記は特定のビューへの遷移のためビューIDを付けています

ナビゲーション リンクの設定

以下をアプリのサイドリンクにナビゲーションリンクを選択してURLとして設定します。

そうするとアプリエディターのプレビュー上でも正しく認識してくれているのがわかります。実際に再生してみます。

以下のようにURLも今のサイトURL、自分のアプリIDに自動で置き換えて表示してくれるのが確認出来ます。
→インポート先でもそのサイトURL、そのアプリIDになってくれますので利用が出来ます。

次からはよく利用されそうな特定ページへのリンクを作成する例をご紹介します。

自分のインポートへのリンクを作成

ExcelOnline編集やインポートした際に自分のインポート画面へ遷移して状況を確認出来ますが、このリンクは常に表示はされていません。アプリ設定で最近の項目を出しておき(既定)、一度利用後にピン止めなどしておけば出せますがよく利用するのであれば作成しておくとよいですよね。

このページはURLが決まっているので以下を指定すればOKです。

Code自分のインポート(既定のビュー)へのリンク
/main.aspx?pagetype=entitylist&etn=importfile

以下のように自分のインポートへリンク出来ます。

TIPSさらに別のビュー「完了したインポート」などにしたい場合はそのViewIDも追加すればOKです

ごみ箱へのリンクを作成

こちらはギークフジワラさんが記事にされていますね。同様に以下URLをリンク作成すればごみ箱へのリンクが作成可能です。
Dataverse のごみ箱機能をモデル駆動型アプリから直接開けるようにする | ギークフジワラ

※サンプル画像ではごみ箱アイテムがなく申し訳ありませんがちゃんとごみ箱へ遷移しています。

Codeごみ箱へのリンク
/main.aspx?pagetype=entitylist&etn=deleteditemreference

おわりに

今回は特定のページへのリンク作成方法についてご紹介しました。他のテーブルへのリンクも同様に作成できますのでご活用ください。

今回の内容は先日開催されたGPPB2025JPでも触れた内容となります。こちらも資料、動画(はそのうちにアップ予定)なので合わせてご確認いただければ幸いです。それでは!

関連


この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

ヨウセイ

ヨウセイ

一般職からSharePoint、C#、.NET系技術者へ、そこからPower App、Power Automate技術者へと転身。 ワンランク上のおっさんはPower Appsでシステム開発が出来る〜! qiitaや自社HPでも技術ブログを書いていました。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CONTENTS