はじめに
2025 年 5 月のMicrosoft Build でも紹介されていた新機能、「Code Apps 」が2025年の8月中旬ごろ?から利用できるようになっております。環境の設定でオンにすることで日本環境でも使えます(プレビュー)
概要としてはVSCodeなどでReactでアプリを作成、かつPower Platformで対応する認証やコネクタを利用が可能、そのアプリをPower Platform上へホストできるといった機能です。
少し前にプレビュー利用可能となったGenerative pages(モデル駆動型のページとして自然言語でReactで作成できる)と近いイメージですね。こちらとは違いモデル駆動型上のページとしてではなくアプリとして作ってホストできる点などが異なります。
プロ開発者向けの機能とも言えますが、現在はバイブコーディング(Vibe Coding) として開発者でない方もアプリ作成ができるようになってきてますのでそういった開発も今後本格的になるかもしれませんね。
検証して記事にしようと思ってましたが、なかなか時間が取れないため、有識者、Microsoft MVPの方々が概要やチュートリアルなど有益な記事をアップされておりますので、いったんそちらをご紹介する記事になります。
NOTE現状プレビュー機能となっておりますので、実運用環境での利用は推奨されません。
公式リンク・概要
公式が出しているGuthubのリンクは以下です。
こちらに概要からチュートリアルまで様々載っていますのでそのまま参考として進めるのがよいと思います。
主な特徴
- Microsoft Entra の認証と承認の使用
- 1,500+ の Power Platform コネクタへのアクセス
- Power Platform でのWeb アプリの簡単な公開とホスティング
- マネージド プラットフォーム ポリシー (アプリ共有制限、条件付きアクセス、データ損失防止など) への準拠
現時点の制限事項(2025年9月時点)
- Power Platform コネクタの外部で API を呼び出すことができます。コンテンツ セキュリティ ポリシー (CSP) はまだサポートされていません。
- ストレージ共有アクセス署名 (SAS) の IP 制限はまだサポートされていません。
- Power Platform ネイティブ ソース コードの統合をサポートしていません。
- ソリューションをサポートしていないため、展開に Power Platform パイプラインを使用できません。
- Power Platform と Azure Application Insights のネイティブ統合はありません。

前提事項
公式に掲載されている前提事項です。
・Power Platform 環境でCode Apps を有効にする
環境>設定>機能に進むと以下のPower Apps Code Appsという機能が表示されるようになってますのでオンにします。※現時点既定でオフでした。

・利用ユーザーへはPower Apps Premiumライセンスの付与が必要
必要なライセンスとしては上記の記載となっていますので、アプリ単位のライセンスや従量課金ライセンスでも不可ということでしょう。
・以下の開発者ツールをインストールする
チュートリアル(公式Guthub掲載)
公式のリンクへチュートリアルやサンプルコードが載っています。最初のアプリからSQL接続、その他サンプルアプリが載っていますので、順番に進める感じがよいと思います。
PowerAppsCodeApps/README.md at main · microsoft/PowerAppsCodeApps · GitHub

PowerAppsCodeApps/docs/how-to-create-from-scratch.md at main · microsoft/PowerAppsCodeApps · GitHub

有識者記事・動画のご紹介
有識者の方々がアップされている記事や動画をご紹介します。
Dai365さんは一緒にやっているビリビリPower Apps同好会 でゲリライベントを開催してVibe Codingで作成・ホストのデモを見せてくれました!その元の記事です。ギークフジワラさんも非常にわかりやすく概要からチュートリアルなど記載されています。DorraniさんはいつものYouTubeで紹介されています。
Dai365さんの記事
どうもこんにちわdai365です。 お盆休みを入院で過ごし、無事結石を破砕してまいりました。 病室ではWifiがつながらず、退院後は禁断症状かのように生成AIを触っています。 最近バイブコーディングにハマっている私・・・またもこんなものを見つけてしまいます。 github.com CodeApps?聞きなれないなあと思ったものの、読み進めることに。どうやらコマンドライン使って Power Apps のアプリを作れるようです。先日 Generative Pages でも超驚きでしたが、これはさらなるワクワク (笑) 何ができる?(概要) 公式の概要(要約) VS Code などコード中心の ID…
ギークフジワラさんの記事
はじめに Microsoftが提供する「Power Apps Code Apps」は、従来のローコード開発に加え、React, VueやTypeScriptなどのプロ開発の言語を活用できる新しい開発スタイルです。 Git ...
Reza Dorraniさんの動画
Power Apps Code Apps is a new way for developers to bring Power Apps capabilities into web apps built in a code-first IDE. What happens when you bring pro-gr...
おわりに
ということで公式の情報と有識者の方々の記事を紹介するだけの記事でした。すいません💦
この機能は主にはプロ開発者がアプリ開発を行いPower Platformの環境を使用し認証やコネクタをそのまま利用できるアプリを作成・ホストできるという点がすごい!のですが、さらには、バイブコーディングでプロ開発者でない方もコードでのアプリを作成できるという点もすごいですよね。
もちろん、コード アプリの作成や運用については必要な知識や知見がありますので、誰でも作れちゃうということはないと思いますが、従来とは全く異なるアプローチでの開発が今後できるようになってきたという印象です。
Premiunライセンスが必要なので、Basic範囲であれば従来のキャンバスアプリ、有償版(かつ全員Premium)であればコードアプリ やGanaretive Pages といった感じで棲み分けが出てくるイメージです。
GAされインポートなども対応してくればもっと加速して行きそうでもありますね。Power Fx大好き人間としてはさみしさもありという感じですが。それでは!
関連記事
Power Apps Generative pages の参考記事について
はじめに 2025 年 5 月のMicrosoft Build で紹介され衝撃を与えた新機能、「Generative pages 」が7月末に米国早期環境でプレビューで利用できるようになっております。 概要としてはモデル駆動型のページとして、自然言語で指示した内容でアプリを作成できる機能です...
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