はじめに
最近のアップデートで新しいPower Fx数式バー機能が実験的機能からプレビュー機能となって、既定で機能がオンとなっています。(2023年12月頃から?)
従来の数式バーより使いやすい部分もあるのですが、ちょうどこの頃に以前出来ていたTabキーでの候補選択が出来なくなっていて困っていました。
Xでその辺をやり取りしていたときに色々触ってたら解消する方法を偶然に見つけたので記事にしました。
NOTEバージョン:3.23122.19で確認した事象および解消方法となります。
挙動から一時的なバージョンバグの可能性が高いなと思いますので、そのうちにちゃんとTabキーで選択できるように修正される気がします。それまでの暫定対応という感じです。
新しいPower Fx数式バー
近日公開の機能で「Power Fx 数式バー」がオンになっています。
こちらをオフにすると従来の数式バーに戻すことも可能です。
新しい機能や違いなど
詳細は以前実験的機能の段階の公式ブログに載っていますのでご参考ください。
※実験的機能の段階の記事なので最新プレビューとは一部異なる可能性あり
・右側の詳細エリアでも同様に記述できる感じ
・入力候補がその場に出てきてくれる。パラメータもオーバーロード候補など教えてくれる
・エラー箇所がわかりやすくなった
評判が悪い点
・入力エリアをドラック&ドロップで操作できない。
→右側の展開アイコン、数式バーの展開で2段階の切り替えになる
(最初1行→展開アイコンで7行→数式バーの展開で画面7割ほどまで広がる)
NOTE結構前(2019年頃)にこれの前の実験的な新しい数式バーが出てて、一部機能は統合されてその機能自体は廃止となったんですが、その時もこの表示切替え形式でした。評判良くなかった気がしますがなぜにまた採用されたのかは謎。。
Power Apps Studio で新しい Power Fx 数式バーを試す |Microsoft Power Apps
Tabキーが効かない事象
上記が新しいPower Fx数式バーの概要ですが、今回扱う事象は以下の点です。
従来は途中まで入力して入力候補がある状態でTabキーを押すとそれが選択され入力できてました。
複数ある場合は一番上が選択され、上下キーなどで選択を変更してTabキーを押せばそれが入力できました。
それが出来なくなっていました。
操作例:thisItem.など途中までの入力で候補が出てくる(従来の数式バーだとこの位置ではなく下の方に出るが)
途中まで入れてTabキーを押せば、以下の例だと一番上の「ThisItem.SoldOut」が選択されて入力できた。
候補が出ている状態で十字キーで選択してTabキーを押せば選択した値を入力できた。
それが現状は以下のように表記が変わるだけで選択が出来ません。Enterキーであれば選択が出来ます。
※慣れの問題ともいえるのでエンターキーで慣れている方は問題ないかもですね。
解消法!(偶然見つけた)
上記事象の解消法ですが、以下の手順となります。
- 数式バー上でCtrl+F(またはCtrl+H)で数式バー上の検索機能を表示する
- 表示したら×、またはEscキーで検索機能を閉じる
検索バーを出して消したら解消しました!謎ですね!!
一度解消したら編集中はそのままのようでした。再度編集画面を開いた際は同じ事象になるので、
開くたびに一度これをやればOKそうです。
上記の後に途中入力でTabキーを押すとちゃんと選択されます。
以前の数式バーの場合は怪しい挙動で解消せず
元々従来の数式バーではTabキーでの選択が出来ていたので、新しいPower Fx数式バーの機能をオフにして
従来の数式バーで試したところ、同様にTabキーでの選択は出来ませんでした。
そのため、色々触っていたら上記の検索バーを出して消す技を見つけたんですが、従来の数式バーでは
上記の解消方法も効かなかったです。。
正確には、検索バーで検索中の場合はなぜかTabキー選択が効く。という状態でした。
意味のない状態でTabキーが効いているのでちょっとこの辺りの挙動は想定外っぽいなと思われます。
バージョンによる一時不具合かもしれない
上記で書いた通り、一旦検索バーを出せば効くようになったり、従来の数式バーだとなぜか検索中のみ効くという状態だったので、検索バー周りの機能が影響してTabキーの挙動が想定外に変わっていると思われます。
バージョンアップによる一時的な不具合の可能性がある(高いと思う)ので、そのうち解消されるかなーと期待しています。そのうちにMSへもきいてみようかと思います。
★追記:新しく作成したアプリだと大丈夫だった
TIPSこれ書いた翌日の1/10に確認したら、その時作成したアプリはこの事象が起きませんでした。。
ただ、従来の数式バーに戻したらTabキーは効かずでした。
同じ日に数か月前に作成したアプリを開いたらやはりこの事象が発生しており、本手順で解消も出来ました。
編集画面でのバージョンはいずれも「3.23123.14」でした。
作成した際のバージョンに起因するのかもしれませんね。いずれにせよそのうち解消される気はします。
おわりに
Tabキーでの操作を指が覚えていて勝手に動くが想定通りにならないというちょっと困った状態だったので、
上記の解消方法を偶然見つけれたのはラッキーでした!そのうち解消されるまでは上記で対応しようと思います。
新しい数式バーの機能は自分は嫌いでもないですが、オフにすれば以前のようにドラック&ドロップで高さを調整できるので、そうしたい方はオフにする手もあるかと。
(いずれは非推奨となるかもなので新しいのに慣れていく方がよいのかもしれませんが)
ただ、従来の数式バーだと現状はTabキーを復活できなそうなので、とりあえずは新しい数式バーの方でこの技でTabキー復活させて使おうと思います。
それでは!
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