はじめに
今回は最新のアップデートの確認をいち早くしたり、バージョンの不具合かも?
なときに使う作成バージョンの変更について記事にしました。
公式は以下です。大体以下に書かれていますが、本記事では変更時の手順の注意点なども記載しています。
編集中画面のアプリ作成バージョンの確認
アプリには作成時のバージョンがあります。これは自動で適宜アップデートされていきます。
作業中の作成時バージョンの機能でアプリが作成されます。
編集画面から設定>サポート>作成バージョンで今のバージョンが見れます。
作成されたアプリのバージョンの確認
アプリの作成バージョンについては以下から確認出来ます。
① アプリのバージョン履歴確認画面
アプリ一覧でアプリを選択して、上部タブの「詳細」、または、…メニューから「詳細」
以下のPower Appsのリリースの部分がその時点の作成バージョンとなります。
見ての通り細かくアップデートされていっています。
② 編集中の画面上部のアプリのバージョン履歴
最近だと編集画面の上部タブで…メニュー>「アプリのバージョン履歴」からサクッと確認できるようになっています。
追加された当初は直近5件までの履歴でしたが今見たところではもっと表示されていました。
下部の「さらに表示する」で本来のバージョン履歴画面へ遷移します。
アプリ作成バージョンの変更
編集中の画面から今のアプリの作成バージョンを変更可能です。
同じく、編集画面から設定>サポート>作成バージョンで、編集をクリックします。
変更確認ダイアログが表示されます。プルダウンで選択できる最新バージョンと以前のバージョンの一部が表示されます。現在のバージョンは(推奨)と付くものになっている状態です。
変更手順(注意点あり)
上記よりバージョンを変更するのですが、環境なのか最近はなのか不明ですが、すんなりといかないことが多いです。何度もローディング繰り返したりで戻ってこないなど。
TIPS以下の流れでやればおおむねうまくいったのでその手順を記載します。
うまくいかない場合は再度アプリを開きなおすところからやり直してみてください。
上記で今より新しい「3.23101.20」を選択して適用してみます。
この際に以下のような画面になります。通常の挙動なので「移動」をクリックします。
しばらくローディング画面が表示された後に再度移動しますか?とダイアログが出る場合があります(自分の場合は毎回出る)
ここで移動とするともとに戻ったり、延々とローディングしていたりとおかしな挙動になります。
ここは「キャンセル」をクリックします。
上記のまましばらく待って、アプリの編集画面が戻ってくればひとまずOKです。
すぐにアプリ作成バージョンを確認しましょう。うまくいっていれば選択したバージョンとなっているはずです。
元のバージョンのままだったらうまくいかなかったケースなのでもう一度最初からやってみてください💦
一旦保存や公開する(必要に応じて)
この段階では前のバージョンが自動保存されている状態なので、必要なら保存や公開しましょう。
(変更操作なく保存押せない場合は影響ない編集をして戻すなどで保存押せるようにしましょう)
保存するとバージョン履歴に変更したバージョンで残っています。
変更したバージョンでの確認
上記のように変更したら事項のバージョン内容確認ページや実際の画面操作などで変更された機能を見つけましょう。
たとえば、上記で変更したバージョンの場合は、モダンコントロールに既定のパレット色というプロパティが追加されています。※今回は公式ブログで更新情報があったので確認した感じです。
TIPS海外の有識者がこんなの出たよ!バージョンは○○だよ!とポストしているやつなどは
大体日本ではまだ出てこないケース多いので、このように最新バージョンにすれば確認や先行しての使用が可能となります。
不具合調査・対応するケース(バージョンを進める・戻すなど)
開発中に今まで普通に使えてたのに、急に使えなくなった、挙動が変わったけど??
という場合がたまにあります。
アプリの作成バージョンは編集画面を立ち上げるたびにその際の推奨バージョンに更新されていきますので、
そのバージョンに不具合があったりすると挙動が変わったりします。
最新のバージョンに変更することで解消するケースであればまだいいんですが、
しばらく続く可能性もあるので、以前のバージョンに戻すという選択もあります。
自分がかなり前に遭遇した例だと、なぜかモバイルで真ん中寄せが効かないとか、PDFコントローラが急に使えなくなったり。いずれもしばらくして新しいバージョンで解消しましたが、それまでは一旦バージョンを戻して対応したりしていました。
直近だとFillを透明選択しても真っ黒になる→最新バージョン(今回のサンプルで指定したやつ)では解消しているというのもあったりと。(たく丸さんが確認くださってました)
調査の際は次項の作成バージョンの内容確認ページで不具合や修正内容を確認できる場合もあるのでチェックしてみましょう。
作成バージョンの内容確認ページ
公式の以下ページに各作成バージョン(リリースバージョン)の概要が載っています。
このページで過去や最新のリリースでの変更点や追加点、不具合改修などの内容が確認可能です。
バージョン起因による不具合の確認や最新のアップデート内容などのチェックにも有用です。
普通に「Power Apps リリースバージョン」でググったり、バージョン変更ダイアログ内のURLから遷移出来ます。
※英語ページしかないので翻訳して確認ください。
日本は3番目にリリースされる地域(大体2週間遅れ位?)
以下リリースバージョンページを翻訳したものですが、地域によって適用されているバージョンは異なります。
最新はプレビュー(米国)ですね。日本は真ん中あたりにあって現在の最新は3.23094(変更前のバージョン)となっています。※2023/10/11時点確認内容
日本は順番的に3番目にリリースされる地域となっているので、大体最新よりは2週間くらい遅れて適用されるイメージです(前後あると思いますがおおむね)
統一インターフェイスとなっているのは、Dataverse関連のバージョンです。先頭が9.2.のやつですね。
キャンバスは真ん中ですね。右のMake.PowerApps.comは一覧のバージョン?なのかちょっと不明ですが、おおむね他と末尾5桁が一致しています。
下に行くとAll Microsoft Unified Interface versions(Dataverse関連)の各バージョンの履歴一覧、
All Power Apps Studio and Power Apps Mobile versions(キャンバス・モバイル・モデル駆動)の履歴一覧があります。
ここから各バージョンの変更や追加、改修点などが確認できます。
また初回リリースの日付と全体に展開完了予定の日付が載っています。
主要な部分が掲載されていて、すべての細かい更新までは載っていないかと思います。
実際に以下バージョンではモダンコントロールの個別色変え機能など追加されていましたが記載はありませんでした。※今後のアップデートの際に載ってくるのかもですが。
※日付は翻訳すると化けるので原文で確認しましょう。
おわりに
今回は最新情報のチェックやバージョン不具合調査・対応時に操作することがある
作成バージョンの確認・変更手順と関連情報についてでした。
Power Appsはバージョン更新の頻度が早く、すぐ新機能が出ますので最新バージョンをいち早く試すことも出来るのでいいですね。同時に一時的な(ちょっとした)バージョン不具合があったりもしますので、調査や対応の一環として頭に入れておくと助かる場面があるかと思います。それでは。
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